当初は、3月19日が高知のさくら開花予想日だったので、春爛漫でのどかなハイキングを想定していたけど、当日は、開き書けたさくらのつぼみも再び硬く閉じてしまいそうな寒風とみぞれが吹き荒れる冷蔵庫の中のようなお天気でした。
今回の参加者は総勢21人、うち視覚障害が5人だったので、5つのグループ毎に自己紹介をして出発!
私のグループはランナーの植木さんと谷内さん、孫の耀征くん、初参加の矢田部さんの5人。サポートは植木さんと矢田部さんで、登りと下りで交代してお願いする。
高さ250mくらいの里山なので楽な道かと思っていたら、出だしからけっこう急登で、つづら折りの狭いところもある。それでも急登は長く続かず、緩急を繰り返しながら標高を上げていく感じ。
時よりぱらぱらと雨が降ってくるけど、樹林の中なのでそれほど気にならない。相変わらず空も寒風がうなっているが、斜面の向きの関係で、登っている間はそれほど風は感じない。ところどころで歩を休めると足下で小さな花が迎えてくれている。
30分くらい登った辺りから奇岩群が始まる。如来岩や山姥の洞窟、ゴトゴト岩では「私は体重が軽いからゴトゴト鳴らない!」とか、胎内くぐりでは「煩悩をが浄化され生まれ変われる!」などとみんな好き勝手なことを言って、笑い声が響く。
金太郎の力岩のあたりの分岐では、「さてどっちかな?」と少し悩んだが、ランナーさんがぱぱっと走って偵察に行ってくれ、道先を案内してくれるので心強い。
登り始めて1時間半ほどで山頂到着。遮る者もなく風がけっこう吹き付ける。山頂で鍋にしなくて良かった。
見晴らしの岩に登ったはいいものの、降りれなくなってしまった松澤さんを、身軽なあゆぞうさんが救出に行き、無事に皆さんそろったところで「はいチーズ!」お約束の集合写真。
下山は猪鍋を目指して一気に下る。気温も下がって、雨がみぞれに変わる。
街の12時のサイレンが聞こえてもまだ如来岩の辺り。「登りもこんなに長かったっけ?お腹空いてきたな~。」と声が聞こえる。
12時半過ぎに下山完了。公園内の適当な場所を探して、さあ猪鍋だ!生江さんと佐和が前日に猪肉の用意と鍋の仕込みをしてくれ、さくらさんが裁いた猪肉や原木シイタケを混ぜて、大鍋2杯分のお湯を沸かし手際よく準備は進む。鍋が煮え立つまでの時間を見越して堀川さんが餃子を持ってきてくれており、もうビールを待つのも限界だ!寒風に吹かれども、やはり下山後のビールはうまし!
BGMは松澤さんが車に積んでいたレコードで懐かしのかぐや姫liveや寺尾聰のルビーの指輪…♪気分も良くなってきたところで、味見係の耀征くんからOKサイン!猪肉も軟らかく野菜たっぷりの鍋でみんな心も身体が温まる。シフォンケーキやオレンジ、お菓子など出てきて、お腹いっぱいになってきたけど、皆さん頑張ってお代わりして大鍋二つも空っぽに。「ごちそうさまでした。」山登り以上に補給してしまいました。
寒風吹き荒れる中での山行でしたが、奇岩群や猪鍋など、楽しい思い出がたくさんできました。また次回も皆さんよろしくお願いいたしますね。