本文へスキップ

視覚障害のあるなしに関わらず友に山の仲間として野遊びを楽しむ

四国ポレポレ山楽会

Facebookでシェア
X(旧Twitter)でシェア
LINEでシェア

山行報告全文Mountain report

大滝山 (247m) 高岡郡日高村山行報告

山行日:
2024年3月20日(水・春分の日) 曇り時々雨時々みぞれ
行き先:
大滝山 (247m) 高岡郡日高村
参加者:
21人
コースタイム:
県庁駐車場(9:05) → 日高村総合運動公園(9:45) ~ 登山開始(10:00) → タンナロへの分岐(10:25) → 巨岩・奇岩ルートの分岐(10:40) → 山姥の洞窟・胎内くぐりなど → 山頂への分岐(11:15) → 大滝山山頂(11:30) 下山開始(11:40) → 下山完了(12:35) ~ 猪鍋パーティー ~ 駐車場発(13:40) → 県庁駐車場(14:30)

 当初は、3月19日が高知のさくら開花予想日だったので、春爛漫でのどかなハイキングを想定していたけど、当日は、開き書けたさくらのつぼみも再び硬く閉じてしまいそうな寒風とみぞれが吹き荒れる冷蔵庫の中のようなお天気でした。
 今回の参加者は総勢21人、うち視覚障害が5人だったので、5つのグループ毎に自己紹介をして出発!
 私のグループはランナーの植木さんと谷内さん、孫の耀征くん、初参加の矢田部さんの5人。サポートは植木さんと矢田部さんで、登りと下りで交代してお願いする。
 高さ250mくらいの里山なので楽な道かと思っていたら、出だしからけっこう急登で、つづら折りの狭いところもある。それでも急登は長く続かず、緩急を繰り返しながら標高を上げていく感じ。
 時よりぱらぱらと雨が降ってくるけど、樹林の中なのでそれほど気にならない。相変わらず空も寒風がうなっているが、斜面の向きの関係で、登っている間はそれほど風は感じない。ところどころで歩を休めると足下で小さな花が迎えてくれている。
 30分くらい登った辺りから奇岩群が始まる。如来岩や山姥の洞窟、ゴトゴト岩では「私は体重が軽いからゴトゴト鳴らない!」とか、胎内くぐりでは「煩悩をが浄化され生まれ変われる!」などとみんな好き勝手なことを言って、笑い声が響く。
 金太郎の力岩のあたりの分岐では、「さてどっちかな?」と少し悩んだが、ランナーさんがぱぱっと走って偵察に行ってくれ、道先を案内してくれるので心強い。
 登り始めて1時間半ほどで山頂到着。遮る者もなく風がけっこう吹き付ける。山頂で鍋にしなくて良かった。
 見晴らしの岩に登ったはいいものの、降りれなくなってしまった松澤さんを、身軽なあゆぞうさんが救出に行き、無事に皆さんそろったところで「はいチーズ!」お約束の集合写真。
 下山は猪鍋を目指して一気に下る。気温も下がって、雨がみぞれに変わる。
 街の12時のサイレンが聞こえてもまだ如来岩の辺り。「登りもこんなに長かったっけ?お腹空いてきたな~。」と声が聞こえる。
 12時半過ぎに下山完了。公園内の適当な場所を探して、さあ猪鍋だ!生江さんと佐和が前日に猪肉の用意と鍋の仕込みをしてくれ、さくらさんが裁いた猪肉や原木シイタケを混ぜて、大鍋2杯分のお湯を沸かし手際よく準備は進む。鍋が煮え立つまでの時間を見越して堀川さんが餃子を持ってきてくれており、もうビールを待つのも限界だ!寒風に吹かれども、やはり下山後のビールはうまし!
 BGMは松澤さんが車に積んでいたレコードで懐かしのかぐや姫liveや寺尾聰のルビーの指輪…♪気分も良くなってきたところで、味見係の耀征くんからOKサイン!猪肉も軟らかく野菜たっぷりの鍋でみんな心も身体が温まる。シフォンケーキやオレンジ、お菓子など出てきて、お腹いっぱいになってきたけど、皆さん頑張ってお代わりして大鍋二つも空っぽに。「ごちそうさまでした。」山登り以上に補給してしまいました。
 寒風吹き荒れる中での山行でしたが、奇岩群や猪鍋など、楽しい思い出がたくさんできました。また次回も皆さんよろしくお願いいたしますね。


山行初参加のK.谷村さんの感想

 皆さんこんにちは。大滝山の山行に参加した、「菊ちゃん」です。
 昨年の皿ヶ峰サポート講習会に引き続き2回目の参加となりましたが、皆さんに助けられて、楽しい&少し苦しい山登りを満喫させていただきました。
 日頃の不摂生と運動不足がたたり、登り始めて5分後にはふくらはぎがヒクひくと引きつりかけ、思わず「撤収」の二文字が頭をよぎりました。
 しかし、グループの皆さんに支えられて無事に登頂し下山することができました。本当に、ありがとうございました。
 でも、やはり登山口からしばらくの登りの傾斜はきつかったですね。(><) また、天候のせいで持病の「眩暈」もあり、難儀いたしましたが、皆さんに支えられて最後まで頑張れました。
 実は、私も20代には山登りを楽しんでいて、三嶺や石鎚山系の寒風山などに上っていました。
 その時の感覚もあり、もう少し頑張れるかと思っていましたが、40年も経つとかなりポンコツになっていて、足は痛むは、膝はガクガクで、かなり大変でした。
 何とか何とか最後までたどり着けたのは、サポート頂いた方々のおかげだと思います。
 また、天候も悪く冷たい雨や風が強い中での登山でしたが、下山後にみんなで囲んだシシ鍋が大変美味しく、ワイワイと食事を楽しみ、素敵な半日を過ごさせていただき、登山中の苦しさも吹っ飛んでしまいました。
 「かぐや姫」のLPレコードも懐かしくほっこりしました。
 鍋の準備や具材の調理等にお世話していただいた方々に、心より感謝・感謝です。
 ぜひ、次回以降の山行にも参加したいと思っています。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

追記
 3月20日春分の日は30数年前に家人と結婚した記念日でした。
 家人は仕事で参加できませんでしたが、「記念日登山」となりました。^o^

 今回、体力不足を痛感しましたので、もう少し、トレーニングを重ねて参加させていただきたいと思っています。
 これからも、ご迷惑をおかけすると思いますがよろしくお願いします。

やっぱり、山はいいな