《REP》
前日の雨も止んで、登山口に向かうバスの中では、車窓から見える輝かしい新緑に感動する声が聞こえてくる。
登りの渓谷ルートは、雨上がりのせいか徒渉点も多かったが、沢の音や岩壁から落ちてくるしずくの冷たさ、水量の増した滝が発生するマイナスイオンなど心身をリフレッシュしてくれる。ミソサザイやコマドリ、オオルリなどの野鳥も心なしか瑞々しく気持ちよさそうに歌っているようだ。我がパーティーの笑い声も負けじと渓谷に響いている。
予定より少し時間がかかってしまい、尾根筋の四差炉に付く頃にはお昼も過ぎていた。根っこの入り組んだ登山道は、何度も腹ぺこの身体に疑似ピークを超えさせる。シロヤシオやトサノミツバツツジ、シャクナゲ、路傍の可憐な花々に励ましてもらいながら、予定より1時間遅れで頂上に到着。
岩場のテラスから少し腰が引けながらも、晴天の展望を楽しむ声が山頂の空気を和らげる。先月に引き津好き好転の山行となり良かった。食後に皆さんのお菓子が次々に回ってくるのも至福の時間。
下山は安全第一で鉄塔コースをセレクト。展望もあまりないので、世間話が増える。休憩なしに一気に下り、3時前に下山完了。本日も楽しい山行を皆さんありがとう。