《REP》
5日前の予報では曇りの天気だったが、参加者の日頃の行いのおかげか、晴天に恵まれた。本日も現記号バスのおかげで、登山口まで楽ちん楽ちん。林道を上るバスの車窓からは、藤の花や山の緑がきれい。
予定通りの時刻に登山口に着き、簡単な自己紹介と、ペアリングを決めて、9:30に、いざ登山開始。本日は初参加の田村さんと久しぶりの弘田くんが視覚障害で参加なので、安全第一で楽しく登ろう。
峠は風が吹いて少し肌寒く感じたが、登山道に入ると風も遮られ、すぐに体温も上がる。登りはじめのトラバース道は、崩落し年々細くなっており、出だしがこのルート一番の難所かな。キツツキのドラミングが響いているが、サポートの指示も聞かなくては行かず、のんびりと耳を傾けている訳にもいかない。
難所を通り抜け、平坦区間に入ると、ツツジもわずかに咲いているが、鹿の食害で笹原が茶色くなっている。登り区間に入ると、そんなはずはないのだが、以前よりも傾斜がきつく長く感じる。やはりこれは歳のせいなのか?
だが確実に登山道は、雨水の流れが溝を深く削り、浮き石や倒木が多くなっている。けっしてこのしんどさは歳のせいだけではないはず。きっと…。笹の食害で、保水力が下がり、一気に登山道に水が流れる… っということもあるのかもしれない。きっと、きっと…。
頭の上では、重い体を引きずりあげるように地面を這う者の苦労など知らぬように、シジュウカラやウグイスがさえずりながら軽やかに舞っている。
心配された田村さんは、「前サポートの人の脚の動きが見えるから自分の足の置き場もわかる。」とのことで、順調に登れているようだ。久しぶりの弘田くんは、まだ勘が戻らず、ガレた石や張り出す根が絡む登山道に少々苦心している印象だが、躓いても決してめげず、寡黙に本日の山行を楽しみ、山頂へと歩を進める。
標高が上がるにつれツツジのつぼみも堅くなってくる。咲きそろうのは1週間後くらいだろうか。やがて稜線に出て風音が笹原をなでるようなものに変わる。小桧曽山方面への分岐を右に折れて頂上はもうすぐそこ。
眺望もすばらしく、山座同定に佐和が買ってきたマップが初めての出番に!「あれが剣山でこっちが天狗塚、あっちが綱附け山かな…?」
心地よい風に吹かれながらアフターランチのコーヒーをいただき、登頂記念写真を撮ってから下山に写る。TOSACOへと気持ちが焦るが、下山の方がより慎重に。久しぶり参加の堀川さんの強力なサポートを始め、初サポートに協力してくれた松崎さん、藤崎さん、岩神さんの一生懸命な様子、2回目とは思えない谷内さんの堂々としたサポートに、サポート歴の長い松田さんや佐和も心強く良い刺激をもらったようだ。
本日も全員無事に下山し、いざTOSACOへ!帰り道に数日前の新聞に載っていた地ビールを飲みに寄ると、万里江ちゃんや子供たちがホットドッグなどを販売、澤本さんもビールにおぼれていてサプライズ。楽しい連鎖ってあるんだな。
本日も皆さんありがとうございました。また来月も山でお会いいたしましょう。